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執筆者の写真たっちー先生

日本語を学ぶ人


私と言えば受験算数や数学のイメージが強いかもしれませんが、

実は講師キャリアの最初は外国人を対象とした日本語講師が始まりです。


レッスンのスタイルはSkypeでの会話形式なので場所を選ばす、

世界各国の生徒さんにご受講頂いています。


これまで様々な国のたくさんの生徒さんと出会ってきましたが、

彼らに共通しているのが「学ぶ意欲が非常に高い」という事です。


私の生徒さんは色んな方がおりまして、


・日本での就職を目指す台湾の大学院生

・自身の仕事や友人とのコミュニケーションに生かしたい韓国の講師業の方

・日本のアニメや旅行が好きなアメリカのエンジニアの方

・大阪のアニメ会社で働くゲーム好きの台湾の方

・会社の日本人とユーモアな話がしたいオーストラリアの方

・ビジネス日本語を身に付けたい台湾の方 などなど、、、


何らかの目的を持っている方が多いのですが、

皆さん本当に高いモチベーションで日本語を勉強されている印象です。


レッスンでの学ぶ姿勢も非常に前のめりで、

「この1コマで少しでもレベルアップしよう」

という強い意気込みを感じるのです。




私は日本語の生徒さんを心から尊敬しています。



正直に申しますと、私から見ると彼らの状況を考えると、

実は日本語を勉強しなくても生活出来るし生きていけるはずです。


しかし、学生にとっては学生生活や研究、会社員にとっては仕事がある中で、

皆さん忙しい中時間を割きお金を払ってレッスンを受けているわけで、

「成長しよう」という前向きな意欲が無ければ出来ない事だと思います。


そんな生徒さんを見ていると、私もレッスンをやる度に生徒さんの気持ちに応えようと

「何とかこの1時間で少しでも日本語が上手くなってくれたら・・・」

という純粋な想いが生まれるのです。




日本語という言語は、世界の様々な言語の中では想定的に難易度の高い言語だと言われています。


敬語の概念や、漢字・平仮名・カタカナといった表記の使い分けなど、

複雑なルールが多いのが特徴で、客観的に見ると確かに難しい言語なのかなと思います。


また、日本という国の文化的・社会的なルールに戸惑う外国人も多いようで、

「空気を読む」という独特の文化があるように日本人のコミュニケーションは彼らにとっては難解なのかもしれません。



最近は日本もグローバル化が進み、東京などでは本当に多くの外国人を見かけるようになりましたが、まだまだ日本は外国人に対して閉鎖的なのかなと感じます。



日本人が思っている以上に、日本という社会は外国人にとっては馴染む事が難しい社会なのかもしれません。




先日、ある生徒さんとのレッスンの中でとても印象に残る話を聞きました。


台湾出身の女性の生徒さんで、東京の会社で働いている方なのですが、

取引先との電話でこんな事を言われたそうです。



「あんた日本何年目?」



何となくニュアンスは伝わるかと思いますが、電話口で言われたら「はぁ?」となりそうですよね笑


それ以来、この生徒さんは日本人と日本語で会話することに恐怖を感じるようになってしまったようで、私としては心が痛むような話でした。



確かに、音声学的には台湾人の話す中国語は日本語の発音とは非常に差があり、

台湾の方が日本語を話していると目を瞑ってても「この人は台湾出身だな」と分かる事が多いと思います。

そもそも遠い言語同士ですから、台湾人にとっては日本語の発音をマスターすることは極めて困難で、日本語ネイティブレベルの発音の台湾人はあまり多く無い印象です。



しかし、私が言いたいのは「いやいや、ここまで発音を身に付けた台湾人すごいでしょ!」という事で、先述の通りそもそも難解な日本語でコミュニケーションは取れている外国人には本当にリスペクトしかありません。


日本語は世界共通語ではありませんし、グローバルビジネスの舞台ではそれほど重宝される言語では無いのでそういった面ではあまり得はなくて、

日本語を学んでいる人は純粋に「日本が好き!」という基本的な感情を持ってくれているはずなのです。


日本が好きで日本に来てくれる。

日本で働いて日本に住んでくれる。


こんな嬉しいことは無いですし、せっかく日本に来てくれたのですから日本をもっと好きになって楽しんでもらいたいというのが私の率直な願いなのです。



日本で働き、日本に住んでいる外国人たちが、

どんな想いで日本に来たのか、

日本が本当に国際化するためには日本語を学ぶ外国人の想いを理解する事が必須なのではないでしょうか。



今回も最後までお読み頂きありがとうございました!

1人でも読者の方がいる限り書き続けます!

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