top of page
検索

合格発表の現場


この時期になると、私立・国立の中学校の合格発表はほとんど終わり、

志望校に合格できて喜びを爆発させた子、あるいは思い通りの結果にならず悔し涙を流した子も全国に大勢いるでしょう。


私は大学生の頃に勤務していた進学塾で、

担当講師として多くの合格発表の現場に足を運びました。

合否を素早く把握することが仕事の目的ですが、

私個人としては居ても立ってもいられず学校まで行って

「早く吉報を知らせてくれ!」

という感じだったと思います笑


ほとんどの学校では、学校の校門の近くに設置される掲示板に合格者の受験番号を掲載して発表する形式で、午前9時ちょうどに張り出される受験番号の前に、受験生の親子たちが大勢待っていたのを覚えています。


合格発表はまさに、これまで血の滲むような努力を重ねてきた受験生にとって、その答えが出される瞬間で、一生忘れることの無い場面だと思います。



でも、合格発表の現場は非常に残酷な場でもあります。



東京都内に限っていえば、人気の私立中学であれば倍率は3~5倍になることもあるため、単純に計算すると3~5人に1人が合格する計算です。

ということは、合格発表の場では半分以上の子たちは残念な結果を見ていることになります。


合格した親子たちの歓喜の叫び声と、落ちてしまった親子の呆然と落胆が入り混じった、普通は経験することの無い場です。

幸いにも、私たちの生徒のほとんどは彼らの頑張りによって第一志望の学校に合格することが出来ていたため、嬉しい報告と感動を味わうことが出来ていました。


一方の、不合格になってしまった子たちはどうでしょうか?

もちろん、私の知らない話したこともが無い子たちですが、

彼らも同じ学校を志望して、何年も努力してきた子たちのはずです。

不合格になってしまったであろう子たちの、落胆とも言えない、悲しさとも言えないような何とも言えない表情をいくつも覚えています。

努力が報われず本当にかわいそうだなと思いますが、

どうしても気になってしまうのはその後の彼らです。


生々しい話ですが、第一志望に落ちてしまい、その後も引きずってしまい学校生活に影を落としてしまうケースは非常に多いようです。

また、本来行きたい学校ではないので、学生生活に身が入らず無気力に過ごしてしまうこともあるでしょう。


あの子たちはこれからどうなっていくのかな〜なんて、大学生ながらに感じていたことを思い出します。


2回目の記事にして湿っぽい話になってしましました笑


しかし、

これから受験を迎える生徒のみなさんや、保護者のみなさんに伝えたいのは、

「受験は戦い」であるということです。

残酷ですが、勝ち負けのある戦いです。

本当に厳しい戦いなのです。


だからこそ、後悔のないように日々の積み重ねを大切にして、

できる努力は全てやって欲しいのです。


「本当にあの合格発表の現場にいく覚悟と勇気があるでしょうか?」


受験するご予定の生徒さん、保護者のみなさんは、

今この時期だからこそ今一度覚悟と決意を固めて欲しいと思います。


気持ちが固まったら一心不乱に突き進んでいくのみです!

努力が報われるよう、最善のサポートを全力で提供するのが私たち講師だと思います!


全ての生徒さんにとって、これから臨む受験が人生にとって素晴らしい財産になることを心より祈っております。







次回は少し砕けたポップな記事にしようかなと!笑

閲覧数:46回0件のコメント

最新記事

すべて表示

叱るという事

先生という仕事をやっていると、どうしても叱る必要のある場面が出てきます。 私はかなり優しいイメージ(自分で思ってるだけかな?)があるようなのですが、自分では子供たちにとっては怖くてキツイ先生に見えてるんじゃないかなと思っています(そんなことないですかね〜?)。 実は私は子供たちを叱ることが多く、物事をオブラートに包まずかなりストレートに話すことが多いです(だからサラリーマンには向いていませんでした

生活のリズムは大事です

大変久しぶりに更新になってしまいました、、、 こっそり私のブログを読んで頂いている生徒さんや保護者の方が本当にいらっしゃるようなので、頑張って書き続けますね。 さて、今回は生活のリズムについて書いていきます。 コロナの影響で休講が続く中、朝早く起きる理由が無くなり生活のリズムが狂ってしまった子が多いようです。 中には、学校がある時と同じように朝早く起きて、通常と同じような生活リズムをキープしている

何があっても子供の側に立ちます。

私は大袈裟でなく、この仕事に命をかけてやっています。 周りから無理しないでと言われても、生徒のためなら無理をします。 採算で考えたら全く利益にならない事もやります。 それは子供たちの将来を守るためです。 私の幸せは、子供たちが受験に合格したり、 楽しい毎日を送っている様子を聞く事で、 私の悲しみは、子供たちが不合格になったり、 学校で友達関係で悩んでいたりする事です。 この仕事に大きな魅力を感じて

bottom of page