我々はみかんや機械を作ってるんじゃないんです!
我々は毎日人間を作っているんです!
人間の触れ合いの中で我々は生きているんです!
たとえ世の中がどうであれ、教師が生徒を信じなかったら、
教師は一体何のために存在しているんですか。
お願いです、教えてください!!
いやー、このセリフを何度モノマネしたことか笑
有名なセリフなのでご存知の方も多いかもしれませんが、
これは私が敬愛する金八先生の名セリフです。
※私は金八先生マニアで第1シリーズ〜ファイナルまで全て観ております!
このセリフは、金八先生シリーズ最高傑作とも言われている第2シリーズの終盤、
担任するクラスの不良生徒らが警察に逮捕された際に警察や教職員を交えて行われた話し合いの中で言ったセリフです。
このシーンはもう何度見ても心に響いてウルっと来てしまうんですよね〜
講師は学校の教師ではありませんが、生徒にとっては私たち講師も先生の1人で、
彼らの教育プロセスの中にしっかり入り込んでいることを忘れず、気を引き締めないといかんなと感じています。
講師としてのミッションは担当生徒を志望校に合格させることであるのは間違いないので、
合格を目指して入試の時期から逆算し指導内容のプランニングをします。
たとえば算数なら、「速さ」をやって出来るようになったら「旅人算」に入って、
これもクリアしたら「仕事算」とか「図形の移動」に進んで・・・
といった感じで基礎レベルの単元範囲をマスターしてもらって、
次は発展・上位レベルの特殊算に進んで実践レベルまでレベルアップしてもらおうという計画を立てます。
英語で苦しんでいる生徒であれば、まずは基本的な英文の形を知ってもらい、その中で知らない単語を拾い上げて覚えてもらい、短い英文を自分で書けるようになってきたら少し長い文を読むトレーニングをして・・・
といった感じでしょう。
講師としては、順序よく基本〜標準〜発展〜入試レベルの順序で組み立てて、
こちらの計画通りに生徒も成長していくことを期待してしまいます。
しかし、そんな簡単に予定通りに行くことは少なく、生徒によって進捗や理解の度合いは千差万別です。
恥ずかしながら、
私も「これを教えたから次はもう少し難しい問題が出来るはず!」
と生徒の成長を安易に考えて期待しまう瞬間があります。
私もIT社会にどっぷり浸かってきた世代なので、PCやゲームのシステムのように
「AをやればBになってCが動く!」
というプログラミング的な感覚が染み付いてしまっているのかもしれません。
レッスンをやっていると本当にいろんなことが起こります。
とても優秀なタイプの子でも、たまに考えられないようなミスやど忘れをしたり、
ちょっとお勉強が苦手なのかな?というタイプの子が「いつの間にこんな問題出来るようになったの!?」ということもあります。
特に小学生なんかは予測不可能なことも多くて、
私から見ると理解できないような間違いをしたり(失礼でごめんなさい!)、
突然スイッチが入ってものすごい集中力を発揮することもあるんです。
安易に「教えた通りにやったら出来るようになるでしょ!」なんて考えがよぎった時には、
あの金八先生の言葉をいつも思い出すのです。
「我々は人間を作っているんです!」
なんか私が説教されているようで、いかんなーと思ってしまいます笑
受験の世界にいると「偏差値」や「点数」など数字が基準になることが増えると思います。
当然、受験生になるのであればこの数字を重要視して目標を持って頑張ることは当たり前です。
しかし忘れてはいけないのは、受験生であってもやっぱり感情を持った人間なので、
いろんな事情があってコンピューターのように物事を正しく処理できないこともあるんですよね。
こちらが期待した通りに動いてくれないこともたくさんあります。
私は心理学者ではありませんが、そんな時は少しでも生徒の心の中にお邪魔して何を考えているのか想像してみることにしています。
それによってかける言葉やレッスンのメニューも適宜変えてみて、
生徒が気持ちの面で心地よさを感じることが出来ればいいのかなと思っております。
生徒の気持ちのレベルとレッスンや家庭学習でのレベル感がうまいことマッチすることが増えてくれば、良いメンタルの状態で学習に向かうことが出来るでしょう。
そもそも受験生が挑戦している問題は難問ばかりなので、脳をフル回転させるためにもどうしてもそういった心の面が重要なポイントになって来るんだろうと思います。
でも人間の心って本当に難しいですよね〜笑
金八先生の言葉をいつも胸に、
「みかんや機械ではなく人間を作っている」
ことを忘れずにこれからも生徒と向き合って行きます!
最後までお読みいただきありがとうございました^^
1人でも読者の方がいる限り記事を書き続けます!
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